長男が生まれて13年。
今自分の目の前で一生懸命に勉強している。
あの小さい赤ちゃんだった子どもが英語の問題をやっている。
壁にはびっしりと貼られた自分で要点をまとめたポストイット。
公園で無邪気に走り回っていたあの頃が懐かしい。
空に向かってお父さんと一緒に自転車で飛んで行くアメリカの絵本が好きだった。
彼はその絵本のことを覚えているだろうか。
どこまでも一緒に飛んでいけるような気がした。
君にはまだその自転車を降りて欲しくない。
いつかはその自転車がいらなくなるその日まで、私は君を後ろに乗せていたい。